Kanpō (官報) · 15 Sep 2026 · 3 vistas
健康増進基本方針を改正し食事と歩数の目標値を引き上げ
Por FactBox Admin

厚生労働省は、健康増進法に基づく国民の健康増進の総合的な推進を図るための基本的な方針(いわゆる「健康日本21」)を改正し、バランスの良い食事を摂る者の目標値を50%から70%へ、日常生活における歩数の目標を7,100歩から8,000歩へそれぞれ引き上げた。改正は厚生労働省告示第三百四十六号として令和8年9月15日付官報(号外第205号)で公表され、同日施行された。
法制度上の位置づけ
本改正は、健康増進法(平成14年法律第103号)第七条第一項の規定に基づくもので、同条第四項の規定に基づき公表された。改正対象となるのは、令和5年厚生労働省告示第二百七号で定められた国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針であり、その別表第二「個人の行動と健康状態の改善に関する目標」の一部が改められた。
告示は厚生労働大臣 上野賢一郎名で発出され、改正部分には傍線が付されている。目標値の基準年度はいずれも令和14年度に設定されており、中長期的な健康政策の方向性を示すものとなっている。
栄養・食生活と身体活動の目標引き上げ
別表第二の「生活習慣の改善」のうち、栄養・食生活の分野では、バランスの良い食事を摂っている者の増加について、目標値を50%から70%へと20ポイント引き上げた。身体活動・運動の分野では、日常生活における歩数の増加について、目標を7,100歩から8,000歩へと900歩引き上げている。
- バランスの良い食事を摂っている者の増加:50% → 70%(令和14年度)
- 日常生活における歩数の増加:7,100歩 → 8,000歩(令和14年度)
- よく噛んで食べることができる者の増加:80% → 90%(令和14年度)
休養・睡眠と歯・口腔の健康の目標
休養・睡眠の分野では、週労働時間60時間以上の雇用者の減少について、目標値は5%で据え置かれたものの、基準年度が令和7年から令和10年に変更された。歯・口腔の健康の分野では、よく噛んで食べることができる者の増加について、目標値が80%から90%へと10ポイント引き上げられた。
- 週労働時間60時間以上の雇用者の減少:5%(基準年度を令和7年→令和10年に変更)
- よく噛んで食べることができる者の増加:80% → 90%(令和14年度)
国民生活への影響
今回の改正は、国民の健康増進に向けた政府の目標水準を引き上げるもので、食生活や運動習慣の改善を促す政策の指針となる。目標値の引き上げは、健康寿命の延伸や生活習慣病の予防を目指す「健康日本21」の枠組みの中で、より高い水準の健康行動を国民に求める内容であり、今後の健康施策や自治体の保健事業の方向性に影響を与えるとみられる。
出典:厚生労働省告示第三百四十六号「健康増進法(平成14年法律第103号)第七条第一項の規定に基づき、国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針(令和5年厚生労働省告示第207号)の一部を改正する件」、令和8年9月15日付官報(号外第205号)掲載。